良馬は鞭影を見て行く
読み方
りょうば は べんえい を みて ゆく
意味
優れた馬は鞭で打たれなくても、その影を見ただけで進むということから、賢い人や感受性の鋭い人は、強く叱られたり細かく命じられたりしなくても、わずかな合図や注意で相手の意図を察してすぐ行動する、という意味。
由来
原型は仏教の譬喩にあり、中国訳仏典『雑阿含経』などに見える「良馬は鞭の影を見ただけで進む」という趣旨の説話に由来するとされる。『雑阿含経』の漢訳は5世紀ごろ。日本では仏教説話・禅語を通じて広まり、近世以降ことわざとして定着したと考えられるが、正確な成立年は不明。
備考
「鞭影」は鞭そのものではなく鞭の影。人を馬にたとえる表現なので、目上の人に直接使うと失礼に聞こえる場合がある。
例文
- 彼は良馬は鞭影を見て行くというタイプで、上司が一言示唆するだけで次の資料を用意する。
- 細かく叱らなくても、良馬は鞭影を見て行くように、彼女は自分の改善点にすぐ気づいた。
- 優秀な職人は親方の目線だけで作業を変える。まさに良馬は鞭影を見て行くだ。
- 子どもを何度も怒鳴るより、良馬は鞭影を見て行くように、気づかせる言葉を選びたい。
- このチームには、良馬は鞭影を見て行く人材が多く、方針を示すだけで各自が動き出す。